アクセス解析
レンタル掲示板
中高年のためのリフォーム術 「点と線」2
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「点と線」2
点と線の続きです。
「賢明なる探偵諸氏は既にお分かりのことであろうが・・」こんなフレーズで種明かしが始まるテレビ番組が有ったように思います。徳川無声さんが出て居られたような。

既にお分かりとは思いますが、点と線について。

先のトイレ改修を行った大工さんは、
・和式トイレ→高齢になると立ち上がりがしんどくなる。
・一段下がった床→つまずかないようにバリアフリーに。
と考えられたんだと思います。まさに今、目の前にある現実です。

今時点の、視点としては間違っていません。しかし、その視点はまさに点だったんです。

線としての視点で見ると、
・立ち上がりが困難になる→腰掛け式の洋便器にする→何れ手すりの設置も必要になる→手すりが設置しやすい壁下地とする。
・高齢になると不安定な動作が不得手になる→身体をネジってのレバー操作は困難→リモコン排水の機能付便器を推奨する
・同じく、手洗いも容易でなくなる→手洗い器を別に設ける
と、こうなるはずです。

高齢者の動作の流れを線で追えば当然に出てくる答えです。
だからといってこの大工さんを責めるわけにはいきません。そこまでの配慮を求めるのは気の毒です。
施主の求める物を、より安価にきちんと納めるのが本来の業務ですから。
私も大工さんを悪くは評価しませんでした。収まりも良く綺麗な仕事でしたから。

次に「退院を前に改修をお願いしたが、上手くいかなかった。帰宅後、転倒し骨折してしまった。」のお話です。
これは、玄関框と玄関土間の段差が大きいので式台と手すりを設置してもらった事例でした。

転倒された方は、長期の入院で軽度の認知症が有りました。入院生活が長い高齢者の中には、軽度の認知症を持たれる方もいます。
しかし、退院後の自宅生活の中で回復される方も多いものです。
この方が転倒されたのは、工事を行った玄関框の場所ではなく、玄関外のポーチでした。
それでは、工事には問題はないではないかと言えそうです。
ところが、さに非ず私は工事と言うより改修プランの問題だと断定します。
大工さんには罪はありません。もっとも大工さん本人が改修プランを立てたので有れば責めは当然あります。

本来この方は、自力で玄関框の昇降は出来ませんでした。外出時の昇降には必ず家族が付き添って介助していました。
工事が終わって最初の通院日でした。
付きそう家族の方は、なにやら奥で通院の準備中です。
ご本人は、手すりと式台のお陰で玄関土間に立ち玄関扉を開けて外へ・・。
玄関ポーチには何の手掛かりもありません。ドアが自動的に閉まると共に転倒しました。

段差の解消や扉の開き方法が変わると動作の流れが変わります。
この方の場合は、一人で出来なかったことが出来るようになったことで、一人で外に出るという動作に自然と繋がったのです。
この方が転倒しない環境は、段差の改修をしないで置くか、ポーチに手すりを設置する方法でした。

私の手法は、一つの改修によって変わる動作の流れを目的地(トイレだったり車のドアだったりします)までの往復動作として確認します。
途中に危険な箇所が有ればプランを修正するか、工事プランそのものを中止します。

認知症の方の場合、一人で外出出来ないことが安全に繋がることがあります。また、介助負担の軽減に注目する余り、見守りのない動作を助長することもあります。
しなければ安全だった、工事をしたことで危険に遭遇するので有れば本末転倒です。
転倒された方は、現在骨折部位をピンで留められて元気にディサービスに出掛けられています。

高齢期に向けての改修工事は、線の視点でと言うお話でした。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
関連記事
この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://jukankyou.blog49.fc2.com/tb.php/68-c08adaa9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

釣 書(つりがき)

いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



カテゴリー

お急ぎの方は(表題については下記へ)以下をご覧ください。



ご質問など。

お名前は匿名でも構いません。 こんな事をと思われる事でもどうぞ。

お名前又はハンドルネーム:
メールアド:
お住まいの地域名:
ご相談・ご質問内容:

記入終わりましたらOKボタンをポチッと。 可能な限り早めに返信させて頂きますが、 頭を絞るお題を頂いたときはお時間を。



最近の記事です。



最近頂いた又返信させて頂いたコメントです

昨今のweb状況から承認方式にさせて頂いていますので投稿ネームにはご注意を。



私のブログ内の検索が出来ます。

結構使えます。カテゴリーに拘わらずあちこち書き散らかしていますので、お時間の節約になると思います。

「手すり」とだけ入力するより「手すり(スペースキー)便器」のように検索して頂くと効率的です。



お付き合い頂いている方々のHPです。

このブログをリンクに追加しようかなという奇特な方はこの文をポチッと



RSSフィード





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。