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中高年のためのリフォーム術 スロープと住まい
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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スロープと住まい
老後も安心して暮らせる住まいの定理3として。
建物本体の考察に移る前に、住居周辺環境について考えます。

敷地の前面道路がスーロープであった場合、高齢者の生活にとってどのような
影響があるでしょうか。

まだまだ健常で歩行にも何ら問題がない方でも、斜面に駐車した車からの乗り降りに
苦労した経験はおありだろうと思います。
下向きになった駐車状態からは、ドアの急な開きを制するのに苦労しますし、
上向きだと若い人でも開くのにかなりな力を必要とします。
おまけに、自重で閉まろうとするドアに挟まれないように乗り降りにも
注意が必要です。

また、車椅子での介護が必要になったとき、車両シート~車椅子への移乗も
斜面道路上ではよほど困難なことは自明だと思います。

車椅子乗車のまま接面道路から敷地に進入する場合も、今までのプラン作成の経験上、
平面道路に比してより大きな工事を必要とする場合がしばしばでした。

それでは、一般的に水平面を確保している、十分に幅員のある車庫に駐車してからの
車椅子利用も含めた乗り降りはどうなんでしょう。
自立での昇降も車椅子移乗も当然問題はなさそうです。
十分な車庫スペースを確保するにしくはなしといえます。
問題が発生するのは、車庫と建物の位置関係に因ります。

南斜面又は東斜面に造成された団地が、日当たりも良く良好な敷地として好まれます。
そして往々にして、より日当たり・展望を良くするために南又は東側に庭を持ってきます。
限られた敷地面積であれば、当然車庫も同じ面に掘り込み車庫として存在します。

より緩やかな斜面道路であれば、掘り込み車庫レベルと建物敷地レベルはそれほど
差がないため、勾配の小さなスロープやリフトで対応が出来た事例もあります。

接面道路の勾配がきつくなるほど車庫レベルと建物敷地レベルの差は当然大きくなります。
よほど敷地に余裕がなければスロープでの対処は困難ですし、リフトによる対処も容易では
ありません。
そして道路勾配がきつくなるほど、隣地高台の敷地からの視線を嫌って敷地を
かさ上げする傾向があります。

私の経験した工事では、上方の建物が3棟、すなわち高い方の敷地から4番の敷地の
建物でしたが、掘り込み車庫レベルと建物敷地レベルの差は3mを越していました。
こうなると尋常の手法では、建物敷地への車椅子での進入を容易にする事は出来ません。
かなりの費用を要した工事となりました。

次回は、高齢期の住まいとして平屋建て二階建てのどちらが良いかの考察を
これまでの経験を通して行ってみたいと考えています。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



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