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中高年のためのリフォーム術 乱暴なリフォーム
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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乱暴なリフォーム
今朝、久しぶりにウグイスの姿を見ました。
声はすれども姿は見えずほんにあなたは・・・。
メジロは集団で来ますので再々目にしますが、ウグイスの姿は
なかなか見あたりません。

若い個体なのでしょうか、上手な鳴き方ではありませんでした。
ひとしきり鳴いては首をかしげて仲間の声を探していました。
ひたすらノドカデ~、全く人間ばかりが。

過日、視聴した番組について下記へ


私の住んでいる地がローカルなのとケーブルテレビ受信のため必ずしも同じ番組を
同じタイミングで見ているとは限りません。
従って、この話題について?の方も居られるかも知れません。
そうした方にもある程度分かって頂けるように進めていきたいと思います。

福祉住環境に関心のある方なら驚いたであろう番組について。

番組は、リフォームを希望されている一般視聴者の方のお宅を設計士が
”劇的に”リフォームしそのいきさつに、スタジオのタレント連がワイワイ騒ぎながら
進行していくというものです。
視聴率を取るためには”劇的”な驚きが無くてはなりません。
そこで様々な仕掛けや?の付いた部材がこれでもかと出てきます。
カラクリ屋敷なの?という場面も再々です。

最後は、完成まで現場を訪れなかった当該ご家族が、我が家の劇的変貌に感動の
涙を流す。
そうした番組です。
中には、こんなはずじゃなかったというトラブルも予想されますが、そうしたボツも
想定内でしょう。
普段はアホクサと思いながら流し見ています。

しかしたまたま「バリアフリー」の副題が目にとまりました。
膝の悪い高齢の家族のためにバリアフリーな住まいを考えて欲しい。
それがご家族の希望です。

見ている内にだんだん腹が立ってきました。
・劇的変貌に驚くご当人の絵が必要なためとバリアフリー?に関わる部分の秘密性保持のため、
 対象者への測定や動作の確認がなされている様子がない。

・医療関係者や福祉職との連携が見受けられない。

・「鬼面人(スタジオのタレント)を驚かす」仕掛けはあるが、それが対象者への
 実効性とは無縁。

結果、
・狭い玄関土間内に、クツ棚に並列して長大な折りたたみ簡易スロープの収納部を設けている。
 車いすを利用する場合は、新設なった狭い玄関ポーチから、公道まではみ出て伸びるスロープを
 誰かが設置する仕掛け。
  :水につかる地域のため従前よりポーチも高くしているが、せっかくバリアフリーを
   謳うなら、雨の中でも介護者が濡れずに介助出来るような設計をすべきではないか。
   (もっとも、設計士が、座面がきちんと開ききっていない車いすを押してくる場面を見た
    時点で期待は出来なかった。)

・玄関土間にスロープを設置。勾配は1/10よりもっと緩く感じた。
 そのスロープを左右から挟む形で、上述のクツ棚と対面にスタジオ騒然の仕掛け。
 要は、壁中に埋められた折り畳み式のクツ脱着用の腰掛け板がぱたんと出てくる。
  :立ち座りは、常に左に傾いた土間に立ち上がる事になり不安定でもあり膝にも
   良い影響はないと思う。
   (段差の大きな玄関ポーチに介護者が長い簡易スロープを設置してくれる介護環境で、
    1/10よりもっと緩い段差に構造的な斜面土間が必要だろうか、簡単に介助できるのでは)

・壁中の腰掛け板を出す縦の引っ張り棒が、通常は歩行補助の縦手すりとなり、クツ脱着の際は
 腰掛け板と連動して前にせり出して立ち座り補助手すりとなる。
  :クツ棚と仕掛けに挟まれた幅の狭い土間に、そう巾広の腰掛け板はせり出せない。
   従って立ち座り補助とされる縦手すりは座った膝より手前に来ている。
   懸垂動作での立ち上がりとなる。高齢者には現実的ではないと思う。
   (それより、対面のクツ棚に手掛かりを付けた方が適切な方法だと思われる。
    スタジオを盛り上げるために仕掛けを凝らす、番組構成の流れに乗ってしまったのかも)

もっともこの設計士さん、バリアフリーに関わらない部分では
とても良いお仕事をしています。
狭い敷地に立つ狭い空間、様々な工夫でご家族の希望を出来るだけ
叶えられる様に苦心されています。

バリアフリーに関わる部分に於いて「バリアフリー失敗の法則」にそのまま
乗っかってしまったようです。
・住まい手と介助者の動作確認を怠る。(劇的な驚き演出のため)

・従来の常識や健常者の感覚で設計する。(高知での番組制作なら「ネットワークこうち」のイズミさんとか
                      アドバイザーが居たでしょうに、残念)
              
・住まい手の試し使用を怠る。(上述)

・ケアや医療の専門家のアドバイスを受けない。(プライドが邪魔をしたのでしょうか)

・段差解消にスロープを多用する。(介護イコールスロープという刷り込み)

以上、「バリアフリー失敗の法則」10法則からの抜粋 日経ホームビルダー2011/9月号より
法則の残り
 ・住まい手の言うとおりに施工してしまう。
 ・手段を最初に決めて、何に困っているかを聞かない。
 ・マニュアルを鵜呑みにする。
 ・高齢者が入院中に工事内容を決めてしまう。
 ・デザインや見た目の配慮を怠る。 

なぜ番組を見てこんなに腹が立ったのか、落ち着いて考えてみました。

バリアフリーの言葉が日常的に使われて、世間の意識も大いに改善されたとの想いがあったのに
この番組に代表されるテレビという公器に表出した状況は、住環境に関わる関係者の意識は
旧態依然として結局何にも変わっていないという事を目の前に突きつけられたからだと思います。

若い方には、まだまだやれる事が沢山あるということです。
私には、「すでに日暮れて道遠し」でしょうか。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



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