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中高年のためのリフォーム術 昭和の営業・セピア色2
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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昭和の営業・セピア色2
「小森主任、青梅街道に出て、所沢の黒田社長の8棟現場を見て砦へ行こうか。」
「はい、黒田現場経由狭山湖、了解しました。」
ハンドルは同じ課の主任である小森さんが握っています。
大山係長は助手席です。両足をグローブボックスに突っ込んだ妙な姿勢です。
田中君と同僚の山下君は後部座席です。

山下君といっても、田中君より10歳年上で小森主任に近い年齢です。
とてもとても真面目な方だそうです。

真面目すぎるエピソードとして、
大山係長と営業に出て、環状七号線の片側3車線の中央よりの車線を走っていたとき、
係長の「ちょっと止まってくれ」の指示でその車線のまま
いきなりブレーキを踏んだそうです。
当然後方からは、後続車の急ブレーキのスリップ音と警笛の嵐だったらしい。
それ以来、山下君と組むときは大山係長が運転します。

「黒田工務店の現場までの案内は田中、お前がやれ。」
「前の6棟現場の続きですから分かりますが?」と小森主任。
「田中の案内図で本人が行き着くかどうか、お試しお試し!」

取引のある工務店の物件情報は新現場ごとに各課に回ってきます。
営業課員はそれを元に、それぞれ個人用の物件カードを作ります。
ベテランの係長でも同じです。

カードのなかに地図を書き込む欄があります。
新人の田中君は最寄の駅から詳細に書き込む必要があります。
曲がり角はゼンリンなどを活用してタバコ屋、パーマ屋などを目印にします。
大山係長の案内図は簡単です。
線が1本引いてあって、○○銀行佐藤さん横の記入しかありません。
佐藤さんは以前契約したお客様です。

ブッカクとは物件確認のことかと納得しながら、田中君が必死で主任に
道案内している間に支店の内容をもう少し。

課長の一人は河内課長、30歳そこそこの若い方です。
右翼的な雰囲気で有名な大学の空手部主将だったそうです。
課員には、気合の入った挨拶を強要します。
お客様が同じフロアーにいらっしゃるときは真に迷惑な課長です。
三輪支店長と話をするときも、しばしば「オスっ!」と言っています。

もう一人の課長さんは、年齢不詳です。
毒島課長さんです。
ちょっと見は60歳くらいに見えたり40歳くらいに見えたりで良く分かりません。
とても小柄でお顔がしわしわなので、蔭での呼び名はバアチャンだそうです。
これまで二度ほど預り金の使い込みがばれて、追放処分を受けています。
それでも課長職に居座っているのがこの会社の不思議さです。

実はこの会社の方々、それぞれすねに傷を持つ方が多いのです。

河内課長は何かの腕力行使的な前科をお持ちです。
毒島課長はお金編のトラブル。
田中君の上司の平島次長は元老舗百貨店のフロアー長でした。
この方はギャンブルです。
競馬中継の時間には隣のラーメン屋に入り浸っています。

毒島課長の課の平田係長。
元は都市銀行の銀座支店の支店長さんです。
小指関係の裁判を抱えています。

河内課長の課の倉持係長。
この方は潜在的にトラブルがお好きなのでしょうか。
小指関係だと奥様が5人いらっしゃいます。
これは真実です。
後日、田中君はそれぞれの奥様にお会いしてご挨拶も済ませます。
法律上の奥様はお一人ですが、それぞれの奥様のお子はすべて
認知または養子縁組しています。
何せ、それぞれの奥様方の実家に同行して挨拶まで済まされています。

身長185cm位、体重は100kは優に超えていると思います。
飲んでいるときに喧嘩があると、うれしそうにそのど真ん中を歩いています。
地元の地回りには迷惑がられている係長です。

ようやく黒田工務店の現場に着きました。周りは水の張られた水田地帯です。

必死で案内した田中君、汗びっしょりです。
「小森主任、なか案内してやってくれ。おれはもう少し寝る。」
田中君には初めての建売現場です。
キョロキョロしながら主任の後ろを付いて行きます。
「田中、鍵あいているか?」
しっかり鍵が掛かっています。
「黒田社長のところはいつもこの辺に鍵を置いてあるから。」
水道のメーターボックスを開けると封筒があります。
「帰りはしっかり鍵を掛けて同じところに戻す。いいな!」
「はい。」

建物の中に入ります。
新築独特というか、薬品や接着剤の臭いがします。
「臭いだろ。暑いときにはもっと臭いが強くなる。そうすると
客に良い感度が出ない。」
「はい。」
「だからヘルプは一番先に家に入って、窓をすべて開けまくる。
その間、接客している方は外回りや環境を見せて時間を稼いでいるから。」
「はい。」

「山下、洋間を歩いて回れ。」
山下君が6畳の洋間をあちこちと歩いています。
「何か気がついたか。田中、お前はどうか?」
二人して懸命に考えますが分かりません。
「今度は田中、お前が歩け。」
田中君が慎重に歩きます。

「主任分かりました。床鳴りするところがあります。」
「よし、そうしたら案内のときはどうしたら善いか。」
田中君と山下君は顔を見合わせるばかりです。
「案内のときは、ヘルプがそこに立って客を歩かせないようにしろ。」
田中君は少し疑問を持ちましたが、とりあえず山下君と声を合わせて「はい。」
と答えました。
その後いくつかの注意事項を教えてもらって主任以下、車に戻りました。

「林たちが先に着いているかもしらん、真っ直ぐ砦に行こう。」
今度は田中君が運転手です。
運転しながら助手席の大山係長に質問します。
「係長、さっきの現場の床鳴りは工務店に連絡しなくていいのですか?」
「あ、いい。」
「だけど、直しておけば営業的な心配をしなくて済むんじゃないですか?」

「あの現場はウチだけが仲介に入っているわけじゃない。それは分かるな?
確かに連絡をもらえば有難いと思うかもしれんが、それが再々になると、
あの仲介会社は売ってもくれないでクレームばかり言ってくる。
面倒な会社だと思うかもしれない。
だけど客を付けてから、契約する前に、実はこういう状況にあるので補修願いたいと連絡すれば
即補修をしてくれる。
そして工務店からすれば、そういう欠点があるにもかかわらず気を配って売ってくれた有難い
会社だということになるのじゃないか。
まあ、いろいろは向こうに着いてから。」

(なんだ、いろいろって)心の中でつぶやく田中君です。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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釣 書(つりがき)

いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



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