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中高年のためのリフォーム術 福祉用具店と改修
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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福祉用具店と改修
今朝は、久しぶりに朝から雨が降っています。
さすがにこの天候では、メジロも満開の梅に訪れて来ません。
先日の風を伴った降雪の際は、舞う雪の中に梅の花が紛れて舞い、なかなかの景色でした。

一方、新燃岳の灰が蓄積されている地域では、降雨量の増大と共に
土石流発生の危険性が増しています。
山地の木の葉一枚一枚に付着した灰も、斜面に降り積んだ灰も
全て降雨と共に低きに流れ下ります。
降らなければいつまでも危険が存在する。
降れば災害の危険。
科学の進歩などとうぬぼれていると、自然の力の前では人間の力などどれほどのことかと
こうして時々思い知らされます。

先日、福祉用具店に就職した受講生に会いました。
その時の会話から。

以下に。



2~3年前に就職した方です。
スーパーの駐車場でバッタリ出会いました。
「先生ッ」と呼びかけられ目線を上げたもののすぐには認識できませんでした。
覚えるのも早いが忘れるのも早い。それが今の私の特技です。

当たり障りにない会話を続けているうちに、ようやく当時の様子が脳裏に浮かんできました。
「たしか、○○福祉用具店に行かれたのじゃないですか?今もそちらに?」
「まだそこにいます。」
その後は順調に会話が進みます。

彼、「最近は、以前改修をしたお宅に伺うことが多いとですよ。」

私、「追加工事かなんかで?」

彼、「いや、不具合とかクレーム処理が多いです。」
会話調で進めると臨場感は出ますが冗長に流れ過ぎます。

ポイントを。
要介護1の方への電動ベッドや車いすのレンタルが原則禁止になって、レンタル店の倉庫に
回収したベッドの山が出来た時期があります。平成18年でした。
福祉用具店は収益悪化への対応策として介護保険による住宅改修工事を
社員に督促しました。
それまで社員の手で行える手すりの取付位を改修工事として受けていたレンタル店が、
浴室やトイレ室の改修まで積極的に受注営業するようになりました。
それから2~3年経過して彼が入社した次第です。

福祉住環境のコース卒業者である彼がもっぱらその任に当たっているという
事のようです。

彼、「福祉用具のレンタルをしているお宅は、利用者さんが亡くなったり
施設に入った時点でそのお宅との関係は切れます。だけど改修工事の分は
利用者さんがいなくなってもご家族との関係が残ります。」

私、「まあ、建築工事はそういったものですよね。建物がある限り
縁は続きます。」

彼、「その不具合の調整やクレームの処理が上手くいかんとです。」

またポイントを。
レンタル店は建築会社ではないので技術者はいない。いきおい大工工務店に
工事を頼むことになる。
この大工工務店との関係が微妙です。

大工工務店に工事を紹介する。レンタル店は紹介マージンを取る。
工事は大工工務店が契約主体となって行う。
この関係であればクレーム等の処理責任は大工工務店が負ってくれます。

一方、福祉用具利用の流れでケアマネからレンタル店に工事が依頼される。
そして、レンタル店が工事契約者言い換えれば建築業者となる。
大工工務店はレンタル店の下請けとして工事する。

数年後クレームが発生。
福祉用具利用者としての利用者との関係はすでに切れている。
ケアマネと御家族との縁も当然終わっています。
そこに残っているのは、建築工事者としてのレンタル店とお施主であるご家族との
関係だけ。
下請けした大工工務店さんが存続していて尚かつ、良好な関係が続いていればまだしも
そうでなければ水栓廻りの調整依頼すら容易な事ではありません。
彼が悩んでいることもまさにそういうことの様です。

「建築産業はクレーム産業」という言葉は厳然として生きています。
建築業の方々はその覚悟を持って業務しています。
必ずしも悪意からということでなく誤解からと言うのが大半ではありますが。

メーカーが作った福祉用具を必要とする人につなぐサービス業であれば
商品のクレームはメーカーが負ってくれます。
そして、商品を回収した時点または利用しなくなった時点でご家族との関係は終了します。

しかし、改修工事はレンタル店そのものがメーカーとなります。
そしてその関係は、工事した部分が存在する限り続くことになります。
レンタル店の営業システムとは相容れない流れのような気がします。

彼には、「地域の大手建築会社とジョイントして、クレーム処理も包含してくれる様な
関係を作ると良いと思う。」とアドバイスして別れました。

そうは言ったものの別れた後、マージンも払ってくれてクレーム処理も引き受けてくれる
そんな都合の良い会社を探すのはなかなか容易じゃないだろうとも思い直しました。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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この記事に対するコメント
お久しぶりです
地域の大手建築会社で、福祉住環境に理解があればコラボしてできるかもしれません。

でもそういう会社ほど「すべて自社対応」という謳い文句が好きです。

大きな看板出してチラシも撒いてるから、下請け業者としては不向きです。

福祉住環境の深いノウハウもなく、自社で対症療法的に改修したり、

担当者もずっと在籍しているとは限らない。

私は職工に個別発注して、自分で段取りしてます。

でも、個別に打ち合わせする必要があるし、監理は大変です。

ケアマネさんが住宅改修を用具業者に丸投げするのと同じように、

用具業者が工務店に丸投げしてしまうのは仕方がないことですよね~。

だから、原因をおろそかにしてしまいます。


原因がわからないけど、頭が痛いからと患者は病院に行く。

医者は症状や検査結果などから考えられる原因を推測して

患者にとって負担とならず、効果の期待できる処方箋を出す。

現状の福祉用具専門相談員は、例えると・・・

「頭が痛い」と言って来院した患者に対して、

「じゃあ、薬出します」と言って頭痛薬を出しているだけ。

専門職としての仕事ができていない。原因が、根拠が非常にあいまい。

自分で自分の首を絞めているどころか、社会的に認知されず

一生懸命に取り組んでいる同業者の足まで引っ張っている。

患者の方から来てくれる病院に比べると、

訪問する分、生活への介入は強くなるし、副作用も大きくなる恐れが大きいのに、

安易に「じゃあ、ポータブルトイレ」「じゃあ、手すり付けましょう」で

解決した気になっている。自己満足度は高いから、ベテランほどプライドも高い。

悪循環。そんな業者が多いです。

ちょっと脱線気味。

【2011/02/15 22:51】 URL | mucca #- [ 編集]


muccaさん お久しぶりです。

利用者さんの不存在と共に縁の切れる業務と、工事物が存在する限り
その責を負う業務とのギャップは大きいと思います。

誠意を持って工事をしても現地工作物である以上、経年による不具合は
出てきます。
床鳴り、建具調整、パッキン交換、タイル割れ、シミ、変色などなど。

そのバックアップ体制をきちんとしておこうとしたら、それはそのまま建築会社
になってしまいます。

一定規模以上の改修工事は、福祉用具の延長では捉えられないのではと私は思っています。
(一般の福祉用具関係者の場合であって、muccaさんは別格です。)

共通の住環境整備の認識で、テクノエイド・ヒューマンエイド・建築それぞれの分野が
一人突出することなく職分に応じてその責めを尽くすべきだろうと思っています。

【2011/02/16 10:16】 URL | ぼくと #dDm6s.8Q [ 編集]

我々の子や孫の世代は・・・
共通の住環境整備の認識で、テクノエイド・ヒューマンエイド・建築それぞれの分野が
一人突出することなく職分に応じてその責めを尽くすべきだろう

・・・それが理想ですね。

でも、そのシステムを構築するには日本には基盤が無いと思います。

砂上の楼閣に過ぎない介護保険という制度では・・・現状が限界でしょう。

もっと行政が真剣に国民を支えることを考えて、根本的に改善しなければ!

根本的に改善するなら、改善とは言いませんね。

ぶっ壊し?

日本が真似たドイツの介護保険はすでに破綻しています。

迷走はいつまで続くのでしょうか?

在宅だけを縛るのではなく、介護保険料の半分以上を使っている施設系にも

メスを入れないと、ドイツの二の舞です。

今より厳しくなりますが、仕方がないでしょう。

八ッ場ダムより大きな問題が山積です。



【2011/02/17 01:51】 URL | mucca #- [ 編集]


muccaさん 続けてのコメント有り難うございます。

そうですね、少子高齢化のなかで将来どういう姿に保険制度を持っていくか
のんびりしていられませんね。

未だに無くならない介護疲れによる殺人、少なくともこの辺りは早急に
対策すべきだと思います。
システムが機能していない証拠ですね。

にこやかに笑っている高齢者や介護者の顔写真で企業がビジネスとして
参入してくる。そのココロは。

と、問いたい。


【2011/02/17 19:29】 URL | ぼくと #dDm6s.8Q [ 編集]


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いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
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