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中高年のためのリフォーム術 いわゆるセニアカーについて。
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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いわゆるセニアカーについて。
セニアカーという呼称は本来、特定のメーカーの商品名のようです。
しかしウォークマンと同じように、一般的な呼称にすでになっているように思います。
経済産業省の担当部署?では、電動車いす(ハンドル形)と表現するようです。

経済産業省及び消費者庁が公表した重大製品事故のうち福祉用具に関わる事項の通知が、厚生労働省
から昨年出されています。
製品に起因するかどうかでいくつかの段階に分けられています。

1.製品起因が疑われる事故。(報告受理)

2.製品起因か否かが特定出来ていない事故。(調査中)

3.製品に起因して生じた事故かどうか不明であると判断した案件。(調査済み)

4.製品に起因する事故ではないと判断する案件。(調査済み)

5.確認の結果、消費生活用製品に該当しなかった、または重大製品事故ではなかった案件(調査済み)

製品に原因があるなしに拘わらず、何れも高齢者や障害者の生命や身体に重大な影響があった事例です。
起因していなければ良しというものではないでしょうし、それぞれ何らかの対応策が望まれます。

以前からセニアカーのブレーキについて疑問に思っていた経緯もあり、4.の中の一つの事例に目を引かれました。

事故概要:平成19年9月6日 大阪府
     電動車いす(ハンドル型)に乗車中、踏切内で電車にひかれ死亡

製品に起因する事故でないと判断した理由: 
調査の結果、当該製品に電車との衝突による変形・損傷を除き異常はみられなかった。
踏切内で電車が近づいてきたことに慌て誤ってアクセルレバーを強く握り込んでしまった
ため、緊急停止動作をとり続けてしまったものと判断した。なお、当該使用者が運転を開始し
たのは事故日の数日前からで、操作に慣れていなかったものと考えられる。

下線部分はいわゆるパニックブレーキと呼ばれるもので、メーカーの説明書では
「※ ハッとして、思わずアクセルレバーを強く握った場合にもブレーキが作動する、握り込み緊急停止機能」
と記載されている機能です。

調査の結論は、
・レバーを握り続けることで緊急停止機能を継続させた。
・電動車いすの操作に不慣れであった。
に集約されています。

しかし、このレバーはアクセルレバーです。通常は手前又は下方にこのレバーを引くことで
速度を調節して進行しています。
踏切に掛かった所で電車の接近に気付いたお年寄りが、早く踏切から出ようとして速度を上げようとすることは
当たり前ではないでしょうか。
バイクであればアクセルを回すことで加速します。
しかしこのお年寄りが乗車している車両は、速度をより出そうと強く握り込むと逆に動力が切れ
停止してしまうのです。

踏切の信号がチンチン鳴り電車が迫ってくる状況で、恐怖のなか思わず握りしめたアクセルバーをゆるめ、動力
を伝達して脱出しなさいというのは酷ではないでしょうか。

一般車両には発進、停止機能の他に緊急加速の機能があります。
追い越しを掛けたり、緊急避難の際に瞬時に加速できるようになっています。
素早く止まる機能の他に素早く逃げる機能があるのです。
しかしセニアカーには素早く止まる機能しかありません。自転車が突っ込んできてもバイクが突っ込んできても
止まるしか回避の手段がありません。
要は他の車両や人にぶっつけないように停止する機能しか与えられていないわけです。

・電動車いすの操作に不慣れであった。
何人の高齢者の方が、これほど緊迫した場面での落ち着いたレバー操作の経験をしているでしょう。
ほぼ皆無でしょうし、経験された方はその後再び車上の人となっていないでしょう。
何年セニアカーの操作経験があっても、この様な場面で冷静な操作が行える方は希であろうと思います。

製品に起因する事故でなかったという判断がある以上、メーカーがこのことに対応する改良を
行うことは望み薄だと思います。
又私も、緊急時の加速機能を付加するように言っているわけでもありません。

車いすや乳母車、お買い物カートや児童用自転車が踏切内にいる場合は、接近する電車にその情報を
伝達する装置は出来ないものかと考えているのです。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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この記事に対するコメント
便利なツールなんですけど・・・
>恐怖のなか思わず握りしめたアクセルバーをゆるめ、
>動力を伝達して脱出しなさいというのは酷ではないでしょうか。

人間ですから緊張すれば筋肉は収縮しますからね。判断も鈍るし。

慣れていない内は 操作方法だけでなく
セニアカーの速度や運動性能や勾配に対する限界や
坂道でのハンドル操作時の挙動変化にも慣れていませんし
凸凹な踏切内であればなおさらです。
難しいですね。
使う方も「便利だから」と安易に手を出すのもいけないでしょうし
だからと言って「自己責任」で押し切られてしまうと 改良も進まない。

細かい事を言えば、改良すると別の製品として新たにTAISコードを取得しなければならなくなったりするでしょうし メーカーとしてはコストが余計に掛かり 結果として負担は利用者へ。 ちぐはぐな世の中・・・。
【2010/04/14 01:17】 URL | mucca #- [ 編集]


muccaさん 連投のコメント有り難うございます。

運転に不慣れであった、で切り捨ててはいけないと思ったんです。
この事例から読みとれることを疎かにしてはいけないと思います。

明治の世に鉄道が入ってきた。
平成の世、踏切の危険は当時そのまま。

何かおかしいと思います。
【2010/04/14 10:06】 URL | ぼくと #dDm6s.8Q [ 編集]

こんにちは。
福祉用具専門相談員指定講座を受けたとき、セニアカーを購入される場合、利用者さんが普段利用される道を一緒に通ったり、横断するところがある場合は危険が無いように経路を考えたりして差し上げるようにと習いました。(ここはボランティアになるのかな?)

でも、今回のケースはそれだけでは回避できなかったと思います。

国鉄時代、列車を止めた場合、どちらが悪くても止めたほうが罰金を支払うようになっていました。
たとえ今回のようなケースでも。

JRになって、今はどうかは知りません。
車に危険を察知する設備がついている今、列車にも付いてもおかしくないのではないでしょうか?
多くの乗客を乗せているのですから、脱線を回避できるとしたら、重要なことだと思います。
【2010/04/14 13:52】 URL | Junko mama #- [ 編集]


Junko mamaさん コメント有り難うございます。

交通弱者に優しい世の中になって欲しいと思います。

車が平坦な道路を突っ走る、お年寄りがフーフーいいながら陸橋を登る。

登ったり潜ったりする道路を造るのに大きな費用がいるのなら、せめて陸橋が
道路面まで降りてくるようにしてもらえないだろうか。
丈夫なガードに囲まれて横断すれば歩道での巻き込み事故もなくなると思いますが。
【2010/04/14 14:20】 URL | ぼくと #dDm6s.8Q [ 編集]

思い出しました。
私が高校時代のことです。

脳性まひの方とお話しする機会がありました。
その方が
「歩道橋ができても、ぼくらは登れない。
地下道ができても、ぼくらは入れない。
ぼくたちが通るところは、危ない車の多い道だ。
健常者はその存在だけで残酷だ。」

その言葉が
今の私の原動力です。

それはまだ、
バリアフリーと言う言葉すらない時代でした。

今はあの頃よりはずっと良くなりました。

でも、ぼくとさんのお返事を読んで、
やっぱり、あの言葉は今も生きているのだと思いました。

ありがとうございました。
【2010/04/15 11:23】 URL | Junko mama #- [ 編集]


Junko mamaさん 

疑似装具を付けて体験しても、装具を外せば健常な身体。
いっとき、・・風を装ったに過ぎない。

分かったようなしたり顔でADL解説している私も実は疑心暗鬼。
日常的に障害を感知しているのはご本人だけ。

無意識にトイレに行って、行ったことも忘れて机の前に座っている自分。
無意識に出来ることのありがたさが凡人にはなかなか悟れない。
【2010/04/16 08:18】 URL | ぼくと #dDm6s.8Q [ 編集]


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Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



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