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中高年のためのリフォーム術 「住まいとケア」
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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「住まいとケア」
夜中にあの独特の音が、久方ぶりです。
そういえば結構暖かくて寝具を蹴っていました。
それにしてもちょっと暖かいからと言って、早速と出陣とはさすがに驚きます。
久しぶりにちょっと刺されてみようかとほっときましたが、その後の音沙汰無し。
雄の蚊だったのでしょうか。

メルマガのお陰で新規にホームページを訪れる方が少し増えているようです。
(すでに第2信を発信したのですが、バタバタしてファイルの添付を忘れて再発信の不手際。)
中のページに”見積書の見方”という箇所があるのですが、訂正すべき箇所がないか久しぶりに
点検しました。
その過程で、webをウロウロ。そして、これはという論文を見つけました。

私と関心の方向が違う方には面白くないかも知れませんが、私にとっては、インターネットって
素晴らしいと思う出会いでした。

国立保健医療科学院建築衛生部の鈴木晃さんの論文です。

ご紹介は以下に。


こういう論文のご紹介に際しては、きちんと出典等を記載する必要があるのでしょうね。
 
        記

「保健医療科学」第58巻第2号 (2009年6月)
 特集:高齢者の住まいとケアの展望

高齢者の居住継続支援のための住宅対策
-「住まいとケア」の関係を確認したうえで-

論文の冒頭で鈴木さんは、   (以下引用は「  」綴じとする。)
「高齢者の居住継続を支援するための住宅対策としては、高齢期の住生活の困難が発生した段階(事後)での
住環境整備(介護保険の住宅改修など)のほかに、一般的な住宅建設時(事前)の予防的な考え方
(加齢対応住宅)が重要である。
後者は、事後対応である住環境整備が容易に行える住宅という概念であり、具体的な生活動作を図ろうとする
住環境整備とは異なるのだが、日本では両者ともに「バリアフリー住宅」と称されることが多く一部に混乱が
みられる。」

と記述されています。
今後団塊世代の高齢化が進む中、その整理は本当に大切だと思います。

実は、この冒頭文章の中でとりわけ次の一文に目を引かれ、読み進むことになりました。
「人が自立して生きるための拠点が住宅であるとすれば、他者の管理干渉(ケア)を可能な限り排除することが
そこに求められているはずで、本人が「できないこと」を徹底して減らすための住環境整備が意義をもつ。」

ケアを他者の管理干渉と捉えた視点は今まで聞いたことがありませんでした。
そのままだと誤解も生じそうなのですが、
「できないこと」を徹底して減らすための住環境整備が意義をもつ。
ああ、それが住環境整備の本旨と言われて居られるのかと納得させられました。

施設と住宅との環境の違いをこう記述されています。
「住宅が他の場所と異なるのは、空間的な排他的独占的使用と、時間的に自由な選択的使用という点に
 あると考えている。
 前者は居住者の許可なく他者は住宅内に入れないことを意味し、後者は住宅内でいつ何をするかは
 居住者本人の自由ということである。」

こう定義されると、現在の施設で「住まい」としての環境を持つ所があるのだろうかと考えさせられます。
集団行動(一斉の食事・その他規定行動)、その時点で居宅での環境は担保されていない事になります。

またこうも記述されています。
「新しい高齢者住宅・居住施設では、「住まいとケア」の組み合わせが主要な議論となっている傾向に
 あるようだが、住まいの中に他者のケア(侵襲)をどう入れ込むかという問題は本来、両者の相反
 する要求において、その答えは実は難解なのである。」

改修プランを立てるにあたり、建築的な対応策とヒューマンエイド(人的な支援)及び福祉用具などを上手く
コラボレーションさせることが住環境整備の本来であると考えてきましたが、すこし安直に考えていたのでしょうか。
来し方を今一度振り返ってみる必要があるようです。

それにしても含蓄に満ちた論文です。

要は、
住宅と同じような環境を施設等で担保することは容易ではない。それであればできるだけ住み慣れた住宅で
住み続けるには事前に、加齢に対応した、また容易に身体状況の変化に対処できる住宅を建築しておくことが
その目的を達成するには効率的である。
ということでしょうか。安直な要約だと論者に叱られそうです。

ただ一つ疑問に思ったのは、
(住宅建設時に予防的な考え方で加齢対応住宅を建築する)と、(困難が発生した段階で住環境整備を行う)
という居住継続のための住宅対策の分け方です。

働き盛りの住宅建設時と加齢による困難が発生する時期の世帯構成は当然変わってきているはずで、
子供も小さく家族も多い状況で、例えば「寝室に近いトイレの設置」などはいろいろな制約があろうかと思います。

ここに、「自分たちの高齢期に向けた住居環境を考えねばならない時期の、一定規模のリフォームにおいても」
という考察も是非記述して頂きたかったと思いました。

それにしても素晴らしい論文でした。
目からウロコが沢山落ちました。まだまだ頂上は遠いようです。
急がないと!”朝には紅顔ありて夕べには・・”

*全文7頁ほどの論文です。
 全文をお読みになりたい方はURLの表示が適切なのかどうか判りませんので、
 「記」の紹介内容から検索して頂くようお願いします。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
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