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中高年のためのリフォーム術 ケアマネの責任範囲 端緒編
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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ケアマネの責任範囲 端緒編
”責任範囲”のきっかっけとなった、新人ケアマネさんの当該住宅にお伺いしてきました。
ケアマネさんは休日でもあるし(子供が夏休みの日曜で色々ご用もあるようでした)、ご家族の本音も
きちんと聞きたかったしで私一人でお伺いしました。
どういう触れ込みでご紹介頂いたのか最初は、大工さんもご一緒の顔合わせの場は多少微妙な雰囲気ではありました。

ぼつぼつとお話をお伺いするうち大工さんが、「あのー、○○大工さんと仕事をされていた首藤さんですかね?。」と言われました。
私も、「どこかでお会いしたような気はしていたんですが、ちょっとイメージが違うような気がして・・」。
「ハハハ、これでしょ。」かなり薄くなられた頭部をツルリ。

それからは、話はスムーズでした。
少し、ケアマネさんのお話とは違う側面が見えてきました。

続きは下記へ。


大工さんは、
何回か介護保険関係の改修をしたことはあるが、専門でもないし勉強もしたことはない。
初めて会ったときにケアマネさんに、どういう風にしますかと聞いた所、「自分も経験がない。浴室の手すりは普通はどういう風に付けているのか」と逆に聞かれた。

それで、自分の以前の工事経験を話した。
浴槽用の蛇口と窓枠の中間くらいに横手すりを付けた。
  (入槽動作の補助手すりと思われる-ぼくと)
排水口の側の上の壁にも縦手すりを付けた。
  (浴槽内の立ち座り補助手すりと思われる-ぼくと)
浴槽の左手横壁の浴槽縁のすぐ上に横手すりを付けた。
  (入浴姿勢の安定のためのものと思われる-ぼくと)
指示は病院のリハの先生が、退院前に家族にしていたようだった。
その利用者(施主)の身体の状況をケアマネに聞かれたが、自分は本人に会ってないので
答えられなかった。
ケアマネさんも一生懸命考えてたが、困っているようだった。

ご利用者ご本人にお会いしました。
何度説明しても私が役所の人間と思い込むようなので、取りあえずはそのままにしておきました。
お嫁さんは分かっていらっしゃるので問題はないかと。
さて、
「役にもたたんもんに、ゼニ失いじゃが!」(物の役に立たない物に無駄なお金を使ってしょうがない!)
からスタートでした。

お話は、あっちに行ったりこっちに行ったり、瞬きする間に数十年の時空を超えて。
現代に戻った所で、お孫さんの話題など。
自分のお気に入りの話題になると気持ちもほぐれてきます。
そこでじわりと、
「病気される前は、どんな風に風呂に入って居られました?。」
大概ここでは、
「どんなと言っても・・普通に。」と答えは返ってきます。
辛抱しながらゆるゆる聞いていきます。
ここの部分(じっくりと入浴方法を聞く)があれば、ケアマネさんもトラブルに巻き込まれなかったと思いました。

こんな風でした。
従来浴槽には、分離型のフタ(中空で巾24~25cm長さは浴槽巾)があった。
それに座って足を入れ、浴槽に入っていた。
出るときもそのフタに一旦座って足から出ていた。
病院から帰ってきたら、そのフタが無くなっていた。
嫁に聞いたら、「浴槽の横に手すりを付けたらフタが使えないようになった。元々汚くなっていたので蛇腹式の
フタ(クルクルと筵のように巻くタイプ)に変えた。」と言った。
「フタが使えるようにもう少し上に手すりを付ければよかったんだ」と言ったがそのままになった。

このお母さん、
入浴ボード(通常は介助者がタイミングを計って着脱する入浴補助用具)での一人入浴?を図らずも
行っていたということになります。
こういう方は、前にも居られました。フタ二枚重ねでそれに座られて入浴されていました。
自立自操用の入浴ボード・・需要があるかもしれません。

このお宅で現実に行われている浴室の改修も、座位入浴のための改修でした。
・元からあるシャワーチェアに座って、足を浴槽に。
・浴槽横壁に設置されているL型手すりを利用して入浴する。
・貯湯・洗体兼用シャワー水栓の横には立ち座り補助の縦手すり。
・浴室壁には移動補助用の横手すり2本。
・出入り口には浴室側に昇降補助用の縦手すり。

大工さんとご家族のお話を聞いているうちに段々見えて来たような気がします。
大工さんはメーカーのカタログを見て、お嫁さんに提案した。
お嫁さんも立って入浴するより、座って入浴する方が安全だと思った。

この時点で、お嫁さんには入浴ボードの必要性や介助者の操作などの知識はなかった。
自立して入浴するんだと思っていた。

ケアマネさんは、
座位入浴の知識は持っていたが、現実に対処したことはなかった。
したがって、入浴ボードの取り扱いには介助者の存在が必要なことを意識していなかったし、
伝えることもなかった。

利用者ご本人は、
前と同じやり方で入浴が出来るはず。手すりがあれば何とか一人で入浴できるに違いない。
嫁に入浴の世話などしてもらわなくて良い。
入浴しようとしたら、思ったほど上手く動けないし怖い思いもある。だけど嫁の手は借りたくない。
不満が、フタを処分したことに向かう。あれがあれば上手くいったのかもしれないと。

結局、ボタンの掛け違いと言うことなんでしょうか。
このお母さんがどういう風に入浴していたか、退院後どういう風に入浴したいか。
きちんとお話を聞いていれば、ご利用者さんとお嫁さんの間に入って調整が出来ただろうと思います。
どうしてもお嫁さんの手は借りたくないという意志が強ければ、ディ等のお話も納得するかもしれないし、
お互いに歩み寄って使える改修を実現できたかもしれません。

ご利用者さんにもお嫁さんにも、現状の改修で大きな間違いはないと思います、ということをお伝えしました。

ただ、
 ご利用者さんの今の身体状況では一人での入浴は困難です。
 実際、健康な側の半身も手伝いが無ければ洗えません。
 ヘルパーさんを頼んで入浴するか、ディでの入浴としますか?。
と、お伝えしました。
これから先はケアマネさんのお仕事です。

大工さんに、出入り口の手すりを脱衣室側に移して頂くとより安全なんですが、と頼んでみました。
脱衣室側は木質の壁です。移設は容易なことを承知でのお願いです。
大工さんと二人で、手すりの意味をあれこれ話しながらたちまち付け替えは終わりました。

ケアマネさんにご報告しました。
・工事そのものには大きな間違いがないと思われること。
・お嫁さんの介助で入浴することを承知されるどうか。
・そして介助入浴であれば、入浴ボードの購入が望ましい。

誰が悪くてだれが悪くないというお話ではありません。
ある程度の規模・金額の改修になると、失敗したくないという思いから、つい工事内容そのものに心を奪われる傾向がある様です。

例えば車いすに関わる改修ですと、計画の巾で曲がれるのかアプローチは上手くいくのかに気持ちがいってしまって、対象者がどの様な生活を実現したいのかという部分を忘れがちになります。
車いすがスムーズに通行出来ても、それは単に移動が出来たに過ぎません。
誰しも移動そのものが目的ではなく、そこで何かを行うために移動しています。
その何かが支障なく行えるようにすることが本来の改修の目的のはずです。
しかし、往々にして移動が上手くできたことで良しとする向きがあるようです。

もう一つエピソードを加えようと思いましたが、すでに異常に長い。
従って、唐突ですがここまで!


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



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