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中高年のためのリフォーム術 便座と手すり
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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便座と手すり
 体験装具というものがあります。視覚障害や移動障害を持つ方の生活状況を体験して貰うという装具です。
最近では、中高生にもその装具を付けての教育コースが組まれています。
良いことだとは思うのですが、指導の仕方によってはその不自由さを強調するだけに終わってしまうことがあります。
結果、自分はそうでなくて良かった。そうならないように気を付けよう。
又は、こういう不自由さを持つ人は気の毒だ。いたわらなければいけない。
それは体験の本来の目的とは違うと思うのですが。

ともあれ、講座でも装具着用での改修結果の検証を行います。
体験装具歩行
装具を付けての動作には個人々で大きな差があります。
着用の不自由さを克服してあり得ない(想定した高齢者には)腕力で動作が出来たことを誇りにする方。
過剰なほどの演技?を行いながら移動する方。
麻痺側の足を宙に浮かせて移動をしようとする方。

要は、対象となる方々の実像を知らないまま単に不自由さを与えられるからだろうと思います。
障害を持たれた方のボランティア登場でという構想もあったのですが、プライバシーの問題やカリキュラムスケジュールに合わせての参加は容易ではないということでお蔵となっています。

表題の話です。

過日のお話しです。
脊柱の圧迫骨折を繰り返している方の手すりの取付工事です。
便座前手すり設置前
ご家族は奧の壁へのL型手すり設置を希望されていました。
この方は未だコルセットを着装中です。ちょっとした動きでも痛みを感じておられます。

はたして便座横の壁に手すりを付けて、痛み無く立ち座り出来るのか疑問を感じました。
両腕とも麻痺があるわけではありません。ただ着座するときにユックリ座れません。いわゆるドシン!座りになっています。
障害を持たれた方でなくても、加齢によって脚力が無くなるとどなたもそうなるようです。
しかしこの方の場合は、その度に脊柱に痛みが走ります。
従って手すり設置は必須となります。

しかし、壁の一方側(見る通り、出入り口側には設置出来ません)だけの手すりを頼るとその度に脊柱にねじれが生じることになります。

ご本人に座って頂くことにしました。
例の通り、「ユックリで構いません。気を付けて移動して下さい。」
戸口の枠材に掴まってようやっと座ることが出来ました。つらそうです、申し訳ない。

「そこの壁にこんな風にL型に手すりを付けるという考えがあります。しかし、たまたま前の壁が近いのですがさわれませんか?。」(もう少し方言混じりの解説です。実際は)
ご本人手を伸ばして、「何とかこの辺なら。」
「この辺りに(この時点では設置位置に自信がありません)横に手すりを付けたらどうでしょう。両手で握って座ったり立ったりすれば背中も痛くないのでは無いでしょうか。(ここも方言混じり)」

ご本人、パッと顔が明るくなりました。「私もそれがいい。」
ご家族に了解を取って、
便座手すり設置後
この様に取り付けました。ご本人に検証して頂いて満足して頂きました。

しかし本題はここからです。
歩行用手すりの位置や便座横の手すりの位置については、私もそれなりに根拠を持って設置しています。(思い込みも多々あるとは思いますが)
しかし、便座前方の手すり高さについては未だ根拠を持っていません。
今回はたまたま、少し前屈して届く一杯々の所に設置しました。
何かあると思うのですが、肩の高さだったり脇だったり。

座るときには高めの方がユックリ着座が出来る、立つときは低い方がお尻が浮きやすい。
当分の宿題が出来ました。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2007年末までの過去ログの検索ページを設けています。 http://www.ju-kankyo.co.jp/blogl-list.htm    



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この記事に対するコメント
この手は私もしょっちゅう使います
 高さは高くて座位の目の高さ、低くてもあごの高さ程度に集中しています。便座先端から壁までの距離にも関係してきますし勿論上肢下肢の能力にも関係してきます。根拠といえば、御利用者さんが根拠です。御利用者さんの身体状況・能力・環境が全て異なっているので「定石」を持ち込む事自体がその方に失礼というか、「定石」がベストとは限らないので「定石」を持ち出した瞬間に他のよりベター・ベストな解決法が見えなくなるような気がして恐いのです。確かに私も(思い込み)は大いにあります。ですがその提案内容には身体状況・能力・環境等を分析した上での根拠があります。ひとつひとつ説明できます。
他の業者さんはおそらく今回の奧の壁へのL型手すり同様に「普通はこのようにします」的な対応が多いようです。日本人は横並びが好きなのでその言葉を聞くと安心するようです。一般健常者に対して、であれば私は何も言いません。しかし住環境整備と言うのは(同居家族との絡み等ありますが)身体能力の低下した方が再び自身でやれるようにできるだけその方に適合させるべきなので「普通はこのようにします」と言う言葉は「御利用者さんを無視して」いる事と同義だと私は思っています。
別にケンカを売っているわけではありません。これまで長い間いもがらぼくとさんのブログは楽しく拝見しておりますので、いもがらぼくとさんの思いやりの詰まった対応やことばには頭が下がります。
 だから私は「未だ根拠を持っていません」という状況が当然だと思うのです。
思い込みは大歓迎ですが、「根拠」は必要でしょうか?
【2008/03/14 00:52】 URL | mucca #- [ 編集]

思い出しました
 M好H樹さんという著名な方がいらっしゃいますが、その方が著書の中や番組の中で「まちがいだらけの住宅改修」と今回のようなケースを紹介されているのを拝見したことを。
 いすに座って立ち上がるときに、前方にテーブルがあれば手の平を付け両手を支えとしながら立ち上がる。そのテーブルの高さは胸の高さでは高すぎる。膝くらいの高さであれば手を付いたときに自然に前方への重心移動が行え、腰も浮いてくる。よって皆さんの思っているよりはずっと低い「膝の高さ」が答え、という内容であったと記憶しています。
 その後の立ち上がり動作は?と感じました。
【2008/03/15 04:35】 URL | mucca #- [ 編集]


muccaさん コメント有り難うございます。
また、返信が遅くなり申し訳ありません。明日、日曜日が一般の方対象のセミナー最終日
のためその準備がありました。いよいよ車椅子のコースです。

muccaさんの言われるとおり、ご利用者の個々の状況を無視しての定石はあり得ませんね。
どこまでが根拠でどこまでが定石なのか、その境は判然としないことも多いように思います。
個々人の身体条件に加えて住居の有り様も様々です。またその想いも。

環境整備に於ける「根拠・定石」の意味は、「その方の身体状況、住居の有り様、経済状況及び
同居の家族への影響などをバランス良く配慮する事」なのかも知れません。
時として、その物をどこにどう付けるかにだけに神経を使っている自分を見いだします。
人様の生き様に関わる仕事って難しいですね。

【2008/03/15 17:54】 URL | ぼくと #dDm6s.8Q [ 編集]

お忙しいのに申し訳ありません
 人の生活に深く関わっているからこそ難しく、だからこそ喜んでもらえる。「正解」などなく「答え」はいくらでも導き出せる。いもがらぼくとさんの暗中模索ぶりが伝わってきました。私も決して天狗にならず、暗中模索しながらレベルアップを目指します。ありがとうございます。
【2008/03/15 22:29】 URL | mucca #- [ 編集]

この位置にありました。
先日、お伺いしたお宅にすでに この位置に手すりがついていました。
この手すりのおかげで、ご主人は、退院されて1人でトイレができるのだそうです。
奥様は「安心して外出できる。」といわれていました。
”住み慣れた我が家”の威力か、はたまた、奥様への愛情のせいか・・・。
入院中よりはるかに、善くなられたそうで、ケアマネさんもOTさんも驚かれていました。
ささやかなお手伝いしかできませんでしたが、とても素敵なご夫婦と知り合うことができました。
「2階に上がりたい。」涙されるお父さん。
奥さんがお留守の間にもうすでに上がられて、階段壊れてました。
洗濯物を取り込んであげたいんだそうですよ!
「踊り場の無い階段、滑ったら、下までとまらないで落ちちゃうんですよ。」
「リハビリ頑張って、OTさんやドクターにOK貰ったら、連絡してくださいね。
 絶対忘れませんから、私。」
お父さん、喜んで、また涙でした。
【2008/05/20 00:08】 URL | J.hayashi #- [ 編集]


hayashiさん 又、随分古い記事にコメント頂きまして有り難う御座います。

講習先の施設で良いビデオを見つけました。
あまり教習では使っていないようですが、縦手すりを扉の開け閉めの際の身体の支えとして
使うことを解説しています。
実際に障害を持たれた方がモデルで動かれているので、私の言葉より説得力があります。
問題は、昼食後の単元なので眠くなる方が多いのではないかと。

「階段壊れていました」ってどんな状況なんでしょう?

壊れたのは階段の手すり?うーん疑問。
【2008/05/21 20:11】 URL | ぼくと #dDm6s.8Q [ 編集]

ありがとうございます。
お返事ありがとうございます。

私も、そのビデオ、見てみたいですね。

脳梗塞の後遺症で左麻痺・垂足の方のお宅にお伺いしました。
トイレで、例の位置に手すりを見つけたとき、「!!」って思ったんです。
他人がつけたものでも、有効な位置につけてあると、すごく嬉しかったんです。
「ぼくとさんが言われていた 位置だ!!」って1人で感激していました。
ただのお馬鹿かもしれません・・・。

居間から、洗面所・浴室に行くとき、杖だけではふらつき心もとないと、
柱に縦手すりを取り付けることにしました。
縦手すり3本と、浴槽に入るときの横手すり1本と、擦り付け板2つの工事です。

階段には、手すりは着いていませんでした。
滑り止めがついているだけの回り階段でした。
滑り止めが取れて、下から3段目くらいの踏み面がやぶれていました。(怖い!!)

危ないからと皆で止められましたが、押さえつけると
きっと 誰もいないときに上がられて、怪我をなさると思いました。

もし、ドクターから、OKが出たら、登りは健側に杖の高さに手すりを
つけ、下りはお尻をついて降りてもらうようにして、手の高さに
手すりをつけようかと考えています。
とりあえず、これは 私がケアマネさんに伝えただけの
先のお話です。

船乗りさんだったそうで・・・。
きっと、海を見られたいんだと思います。
かなえてあげたいです。
【2008/05/22 23:48】 URL | J.hayashi #- [ 編集]


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いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



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