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中高年のためのリフォーム術 車椅子対応リフォーム
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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車椅子対応リフォーム
 市内のスーパーの駐車場で、以前改修させて頂いたお宅の御主人をお見掛けました。
工事の時にお会いした時に比べて随分とお年を召したように見受けられました。

幾つか重篤な疾患をお持ちの奥様のために新築に近いリフォームをされていたお宅でした。
上手く仕えない箇所があるので相談に乗って欲しいと、担当のケアマネージャーさんからのご依頼でお伺いしたお宅です。

リフォームに当たり随分勉強しましたと言われるように、平屋の住居は全てフラットに造られ扉は全て引き戸でした。
モジュール(基準寸法)は1Mでした。(半間の物入れの場合、柱間の距離が芯~芯1M。一間の押入の場合2Mです。)
玄関ホールに続いた廊下は一間巾有り、お二人住まいにはとても広々した住居です。

しかし、奥様の6畳の療養室には様々な衛生・療養用具が置いてあり、とても手狭な様子です。
寝返りを容易にするため幅の広いベッドが、折角の廊下側出入り口の広い引き戸を塞いでいます。
療養室の隣に洋室の居間があるのですが、奥様のお世話をするために、ご主人用の簡易ベッドが置いてあります。
応接セットも片隅ながら設置されています。
それやこれやで、奥様を介助しての歩行にはかなり難儀な通路となっています。

”バリアフリー”を目指して設計して貰ったものの、疾患に関わる備品やベッドからの起床方向などがなんら考慮されていなかったことと介護の有り様が反映されていない事が明白な設計でした。

トイレには特に気を遣って貰いました、とのことでトイレ室に移動しました。
トイレ室は柱芯間で2m*2mの、引き戸仕様の広い空間でした。その左右壁の真ん中に便器が座っていました。ヤッパリ。
便器のセンターから左右の壁まで90cm以上。
見る前から予想は付いていましたが、天井も居室と同じ高さなのでかなり大きな空間に感じます。
便器の向こう壁の下には、奥様のための医療・衛生用具が床上に並んでいました。

ご主人の悩みの一つは、
「車椅子を移動介助して便器まで来ても、そこから便器への移乗が難儀である。またあれこれ必要なものを取ってやるにも不便である。狭かったのだろうか」

もう一つは、
「高齢者対応のユニットバスにしたが上手く入浴させられない。シャワー浴しかさせてやれないのだろうか。」

最後?のもう一つは、
「散歩に連れて行きたいが身体を抱えるのが大変で、腰を痛めてしまった。いい方法はないだろうか。」

本当に優しいご主人でした。奥様に対する口調は乱暴なんですが(ご出身は分かりませんがベランメー調でした。)、照れ隠しのようにも聞こえました。

対応工事については下記に。

トイレは狭いどころか充分な広さでした。
ただ、奥様の残存能力を生かすための手すりがなかったことが、ご主人の介護負担を増やす結果となっていました。

便器のセンターから壁まで90cm、手すりを付けるには50cmほど遠い壁です。
通常であれば手すり材を組み合わせて、便器横に手すりが来るようにするのですが床に置かれた医療衛生用具が気になります。
結局、衛生用具収納の棚を作り縦手すりをそこに組み込みました。
以前この箇所の写真は載せたかと思いますので、今回は掲載しません。

次に浴室です。
手すりの取付を工事をした工務店さんに頼んだそうですが、発注時に取付箇所を指定していなければ取り付けられないと断られていたそうです。
適切な手すりがあっても、介助での入浴が困難な浴槽形状です。
その手すりもないのでは、入浴介助が大変と言うより危険と言うべき状況でした。

幸い、ご主人の介助で行っていた洗体作業でしたので、どういう方法で入浴させるのが奥様に痛みもなく安全なのか詳しく教えて頂くことが出来ました。
介護をする方が、介護を要する方がどの様な入浴動作をしているか、知らないのは普通にあることです。
ご主人と入槽方法を何度も確認しながらユニットバス用の手すりの取付位置を決めることが出来ました。

次に散歩のための外出です。
今までどの様にしていたのかお聞きしました。
「居間の掃き出し窓を開けて、車椅子を犬走りの上に置き、身体を抱えて車椅子に移していた。」
素晴らしい膂力というべきしょうが、その方法では若い人でも腰を痛めてしまうと思います。
奥様は痩せていましたがその年齢の方には珍しいほど背の高い方でした。また手足にかなりむくみも持って居られました。

当然に段差解消機をお勧めしました。
当時はレンタル品の中に段差解消機は無く、自費購入品でした。
幸いその自治体は補助事業の中にリフトの項目があり、手続きもスムーズでした。
設置のために必要な工事も、併せて設置したスロープも認めて貰いました。
スロープ勾配についてもやかましく言われることもありませんでした。
小さな行政はこんなところがファジーで良いところだと思います。

工事以外にも、使って居られたレンタルの福祉用具(車椅子や歩行器・・)やご主人の就寝室の変更などのアドバイスもさせて頂きました。
ご自分でも研究される姿勢をお持ちの方でしたので、一つ一つ理由を説明すると納得して頂きました。
とても気持ちよく仕事をさせて頂いた記憶があります。

それにしても、お見かけした時のご様子は力弱い感じでした。
高齢者の、特に疾患を持たれた高齢の方の改修業務という仕事は、関わらせて頂いた方の訃報を折々に伝えられる仕事でもあります。

表題について書く余裕が無くなりました。
車椅子対応リフォームについては後日の・・・。

スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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釣 書(つりがき)

いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



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