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中高年のためのリフォーム術 建築セオリーとADL対応について
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
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建築セオリーとADL対応について
実習棟の要支援1の方を想定したプラン作りと改修工事が終わりました。
2棟改修を行ったのですが、残念ながら1棟はプランの不適から入浴出来ない浴室改修工事となりました。
下の写真はそのケースとは関係ないのですが、
実習棟浴槽

浴槽の右側、水栓蛇口の下あたりにゴム栓の鎖止めが見えると思いますが、不適切プランではこの鎖止めのある壁に背中を向ける姿勢で入浴するプランになっていました。
そのプランのまま入浴した場合、その背中は当然に傷つき事故発生となります。

原則として、受講生のプランが多少不適切なプランであっても、想定外であったり基本的な間違いでない限り事前の修正は行わないことにしています。
改修後の検証でその不具合を身をもって体験して頂くようにしています。
体で覚えて頂きますという方針です。
しかしこのケースは、事前に停止すべきプランです。
ここからは、この浴槽壁の方向には背中を預けられないという当たり前のことが確認出来るだけです。
私の方にも、まさかという思い込みがあったようです。
入浴する方向が変われば浴室へのアプローチから変わってきます。
現場で、それではこちらに入浴移乗台を移してといった簡便な対処は出来ません。
この浴室を担当した受講生グループには気の毒なことをしました。
次回、何らかの埋め合わせをしなければと思っています。私が覚えていれば・・・。

それでは表題について


過日、疾患を持たれた方の住環境整備に情熱を持たれている方々と接触しました。
その際、たまたま掲示してあった浴槽工事の写真が眼に留まりました。
下記の浴槽です。
TOTO浴槽写真

勿論この写真はT丸T丸さんのカタログの写真です。(この社名は伏せ字の○を使っても伏せ字にならない!)
浴槽の縁が一方だけ広くなっています。この広い部分が入槽する際に座る部分です。
よく間違って設置する例として、この浴槽の長さ一杯の浴室に設置しているのを見掛けます。
浴槽の長手方向がそれぞれ壁に接している設置方法です。
誰しも(特別身体の柔軟な方を除いて)浴槽に足を入れようとすると上半身は後に倒れます。
この写真のように移乗台部分の後が開いていれば問題ありません。
開いてなければ、冷たい壁に背中を押しつけて足を入れるか入浴を諦めるしかありません。

勿論掲示してあった写真の浴槽には充分な空間が取ってありました。浴槽カタログと同じ仕様でした。

それでは何も問題は無いのか。
実は問題があります、特にADLの低下した高齢者の場合。
写真の移乗台部分は広いように見えますが、座り方によってはお尻がはみ出してしまいます。
空間があるのではみ出した事で困ることはないのですが、写真をもう一度ご覧下さい。ジーっと。

分かりましたでしょうか。分からない方は椅子に座って両手の平をお尻の下に差し込んで下さい。
指にゴツゴツ触る部分があります。これが座骨です。
若い方は筋肉も多いしその他の物質も多いので分かりにくいかも知れません。私を含めたご同輩・硬い石のベンチに長く座っていられない方々、座骨が何のクッションもなく直接石に触れているのです、皮1枚で。
この座骨が浴槽の移乗台とタイル面の僅かな段差に引っ掛かるとお尻が前に進みません。

従ってこの浴槽を設置する場合、私は下記の写真のように設置します。
段差なし浴槽の設置

僅かな水勾配は設けますが、ほぼタイルとの段差がないように設置します。

今日の本題はここからです。
私がその様なお話しをした相手の方が、別の方にその内容を伝えていました。
漏れ聞こえてきたのは「それがいいのは分かっている。しかし段差がないようにタイルを施工したらタイルと浴槽縁の間で水漏れが起こる可能性がある。だからそうはしていないのだ」

下線を引いた部分がポイントです。
それが対象者に良いのは分かっている、しかし工事のセオリーとしてこうするのが本来の施工方法である。
この方は分かっているのです、そうした方が良いことは。しかし建築の常識から抜け出られないのです。
建築の常識は健常な方を対象に組み立てられています。
従って屋内のあちこちに段差はあるし、場合によっては窪んだくつろぎスペースがあったりもします。
優美さを優先した回り階段だったりもします。
疾患その他が原因で障害を持たれた方は(語弊を恐れずに言えば)建築の非常識の対象者です。

そう理解すれば事は簡単です。
水漏れしないように、従前とは違う下地工事をして「そうした方がよい」工事をすればいいことになります。
つまるところそう言うことだと思います。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
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いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



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