アクセス解析
レンタル掲示板
中高年のためのリフォーム術 2010年12月
 
中高年のためのリフォーム術
日々の、障害者や高齢者の住環境整備業務を通じて思うあれこれを綴ることで団塊の世代の応援歌としたい。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

車いすの自走体験
先日隣町でセミナーをさせて頂いた縁で、同町の介護保険担当職員の方が、
ポリテクセンターでの車いすの体感検証に参加されました。

     屋内ゾーン
写真のゾーンは屋内移動を体感して頂くためのゾーンで、この右奥に
屋外スロープのゾーンが設置されています。

約1時間半掛けて、両ゾーンを1クール8名程度の人員で検証します。

写真の屋内ゾーンで検証するのは、
・85cmの通路から直角に85cmのコーナーを曲がる事が出来るか?
 また、通路巾75cmから75cm巾のコーナーはどうか?
 通路の巾とそれに続くコーナーの巾(または開口巾)にはどんな法則があるのか?

 1.自走型車いす(タイヤに回転用の輪=ハンドリムが付いている)では?
 2.介助型(タイヤ径も小さく自操用の輪が付いていない)では?

・ハンドリムを廻しての走行と手掛かりを探っての走行はどちらの方が移動がスムーズ?

・敷居段差5cmに対応している擦り付け板(別呼称:スロープ)を昇降出来る方は?

・車いすから便座への移乗は縦手すりと横手すりのどちらを使いますか?
 また便座から車いすへの移乗の際はどう?

・あなたは車いすでのバックは上手ですか?

それやこれやで、屋内移動を行う場合の様々な問題点を体感します。
訓練時間の制約もあって、両碗を使っての検証のみです。
片手片足を使っての走行ですと、もっと多くの移動制限があり検証時間も長くなります。

次に屋外ゾーンに移行するのですが、その前に
・物として運ぶから段差越えが大変、人を運べば段差越えも楽になります。の経験シーン。

いよいよスロープ昇降です。
1/15、1/12、1/8 の三つの勾配スロープが連結されています。
全長6m弱の坂道です。

延岡市の介護担当課の職員さん達も(延べ人数で十数人位?)、このスロープ走行体験が
その後の改修案件対応にとても役立ったと話されています。
自分の身体で体得した数値は、確かに説得力があると思います。

・最初は両碗を使っての前向き登上走行。
 最初の1/15のスロープ入り口で引っ掛かる方が現れます。
 スロープの始まりが床面より1cmほど高くなっているためです。
 その部分に段差を無くす小さな部材をくっつけて検証再開です。

 男女を問わず大部分の方が全勾配を制覇します。
 勢いのある方は1/8の斜面で前輪が浮き上がってあわてます。
 1.ここで、電動車いすの坂道発進時の転倒の危険についてと。
 2.買い物の袋を介助ハンドルにぶら下げる危険についてしばしレクチャー。
   買い物は膝の上に・・・。

・次いで片手片足による前向き登上走行。
 女性の大半は最初の1/15のスロープでギブアップ。
 男性の何割かが1/8スロープの入り口まではなんとか。

ここで検証にブレーキを掛けなければなりません。
「登上走行競争を行っているわけではありません。どこまで登れたから偉いということ
ではありません。障害を持たれた方にとってはどうなのかを体得して頂くことが目的です。」
「がむしゃらに頑張って、登って頂く必要はありません。」
放っておくと拍手をしかねません。
それでも各期受講生グループで、毎期一名位の方が1/8スロープまで完走します。

次に、片手片足走行で後ろ向きに全員登頂を目指します。
ほぼ100%の方が完走します。
ここで初めて車いすでのスロープ降下を行います。
参加者の中で、一番運動神経の良さそうな方を被験者として選抜します。

・後ろ向きの降下を行います。
 後輪が坂に掛かった所でギブアップです。後ろ向きでの降下は先ず不可能です。

・下方向きに両碗でハンドリムを操作しながら降下します。
 1/8の部分では意外に勢いが付いてきて、ブレーキ操作が厳しいことが分かります。

・片手片足操作で降下します。
 基本的に足が方向舵兼ブレーキ、ハンドリムはひたすらブレーキ。
 右に左にふらふらしながら下っていきます。

ここから運動神経が必要です。
・片手片足で下りながら私の合図でポンと足を跳ね上げます。
 想定:夕べの雨で濡れ落ち葉がスロープに貼り付いており、それで足が滑って・・。

運動神経の良い方ほど効果は劇的です。
足が滑って片方のハンドリムだけを握りしめた結果、車いすは斜面で見事に横向きになります。
補助者である私がいなければ見事な転倒シーンが・・。
一方臆病な方は、最初からそうした動きを想定して、私の合図の前になぜかズルズルとユックリ
下っていきます。

体験後、両碗操作できる方へのスローププランの提案の内容、片手片足操作の方への提案の
内容それぞれを総括としてお話しします。

おまけで、
お孫さんと公園に遊びに行きました。
両碗でハンドリム操作を懸命にしますが、お孫さんの足に追いつきません。
そこで、こういう提案をして差し上げたらホラ追いつきました。の経験シーン。

これがゾーンでの車いす体験講義のワンクールです。
参加された隣町の職員の方も、車いすの改修案件への対応に自信を持たれたようです。

どの検証の場面でも必ずお伝えするのは、

「皆さんはプラン提案者であって、大工さんではありません。従って、
「計画通りに工事が終了しました、失礼します。」では通りません。
改修された設備や環境をどう使って生活して頂くかを、介助者の動きや
福祉用具の準備位置まで事細かにお伝えした上で御家族やご本人がなるほどと
納得されてようやく業務の終了と言えます。」

そうは言うものの、
実は、このお伝えするところがぼくと自身にも、今だ一番難しいのです。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
スポンサーサイト
アリバイ バリアフリー
今月の講義が、昨日で終了しました。
今回は単元のしっぽに、表題の事例(アリバイ バリアフリー)を提示して短時間解説しました。
いわゆる、「バリアフリーに留意しています」というポーズ取り事例についてです。

今回は実験的な試みですが、いずれ
「団塊世代の高齢化と少子化に相まって高齢者・障害者の経済活動機会は増大している。
公的施設のみならず一般商業環境においても、そうした方々の受け入れのための環境整備は
事業活動上の一つの要素となってくると考えられる。
高齢者・障害者の就業及購買活動支援のための店舗・事業所整備に関わる知識・情報を取得する。」
上記を目的とした、<商業環境における福祉環境整備>の単元を作り上げたいと考えています。

上記解説の最後に、
「日常生活で何気なく見過ごしていた、施設や店舗でのバリアフリーの有様を
今日まで学んだ知識や情報を踏まえた上で、もう一度批判的な目で見直して下さい。
そうすることで今回取得した知識を失うことなく、環境整備の対応能力を自然に
スキルアップしていくことが出来ると思います。」
そうお伝えしました。

終業後、お一人の受講生が、
「今後は、講師が言われるような目線で、日常生活の様々なバリアフリーの状況に目を配りたい。」
というような事を言って来られました。

そうした目線を持たれた方が僅かずつでも増えてくることを願って、
年末年始はお仕事のココロダー?・・・ エッ!。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
建築職との連携
前回スレとの間に、セミナー1回と出前講座1回が挟まっています。

どちらも春先に予定されていたのですが、建築系対象のセミナーは口蹄疫の関係で延期となり
高齢者対象の出前講座は、何回かの予定日設定の度に天候不順で延期となっていた集まりです。

建築系のセミナーは、大工さんが主たる参加者のセミナーでした。
若い大工さんもいない訳では無いのでしょうが、参加者はほぼ中高年の大工さん達でした。
中には私よりやや先輩と思われる方も居られました。
まだまだ現役、頭が下がります。

セミナーに先立って、主催者である包括支援センターと地域の福祉課に
状況聞き取りに伺いました。
要は、私は何を話したらよろしいのですか?の確認です。

結果は、以下の様でした。
1.大工さんは、家族とのやり取りだけで勝手に工事を変更してしまう。-だからケアマネがバタバタしてしまう。
2.大工さんは、必要書類をしっかり準備してくれない。-だからケアマネが写真から手配している。
3.大工さんは、介護保険のルールを知らないまま工事を行う。-だからケアマネが後始末に追われる。
4.大工さんは・・・。
5.大工さんは・・・。
聞き取りの両所ともほぼ同じようなお話でした。

締めは、「福祉用具屋さんだと安心なんですが。」という言葉でした。
「そりゃそうだろ、彼らは介護保険が飯の種なんだから・・(私の心の中の声です)。」

何となく、「そういうことのない様に、大工さんを教導して欲しい。」と聞こえました。
買い被りすぎです。そんな能力も経験もありません。

本来、担当課が率先して研修会の開催などを通じて改修ルールの周知を行うべきだろうと思います。
それらの実施が無くて一方的に、「大工さんは・・。」では大工さん達が気の毒です。

一つの業界に従事していると、いつの間にか、自分たち業界の常識が世間の常識と思ってしまう。
大工さんへの不満の原因は、そんな所にもあるんじゃないかと思いました。

セミナー前に、早めに来られた参加団体代表の方とちょっとお話をしました。
「仕事がない。こうした研修会に参加する事で、改修の仕事を得る手掛かりでも得られたらと思い
みんなに呼びかけました。」
もう一人、副代表の方にもお話をお伺いしました。
表現は違いますが、同じようなことを言われていました。

皆さん誠実で前向きなんです。決して、ルール破りをしてでも仕事を取ればよいなんて考えてはいません。
セミナー後の質問にもありました。
「こうした工事を請けるにはどこに営業したら良いのか。」
結局、介護保険に関わる業界の成り立ちや仕組みを把握するだけの情報が、得られていないということだと思います。

急遽、お話しする内容を少し修正しました。
元々私は、原稿を用意しないタイプですので修正と言うほどのことはありませんが。

前半部で、
1.健常な御家族さん達のリフォームとは異なる対応が必要な理由の説明。
2.利用者(大工さんには?です。施主と言い直しました。)の情報をきちんと把握する必要性。
3.工事前後の写真撮影の実務
4.御家族が自己選択を行うための二種以上のプラン提出の必要性を説明。
  (費用大・自立度大>介護負担小 、 費用小・自立度小<介護負担大)  
5.高齢の方とのコミュニケーションの取り方。
6.他職(福祉職、医療職、保険担当課等)との手のつなぎ方。
  等々

後半部で
7.健常な御家族のためのリフォームと違って、プランが間違っていれば無駄な工事となる。
8.手続きを間違うと御家族が取得するはずの給付金が出ない。
9.工事に不慣れなケアマネは、工事で対応するより人力での支援に頼ろうとする傾向がある。
10.福祉用具屋さんは不慣れな建築工事でなく、毎月レンタル収益を生み出す福祉用具で対応しがちである。
  等々

大凡、この様なお話をさせて頂きました。

まとめの部
1.2.6.7.8.については、
「だからケアマネさん達をきっちり利用しましょう。
 場合によっては福祉課の職員も抱き込みましょう。
 大工さん一人で責任をかぶることはありません。
 みんなで渡れば怖くない。(多少露悪的な表現ですが)」

9.については、
「詳しい介護保険のシステム説明は省きますが、ヘルパーさんの支援は大きな費用が掛かるため、
そのほかのサービスを希望しても使えないことがあります。
それがヘルパーサービスを使う御家族の悩みです。
建築素人のケアマネさんに、きちんと優しく連携してくれる大工さんがいればケアマネさんも安心です。」

10.については、
「福祉用具屋さんも工事を受けることもありますが、所詮素人なので自社では行えず大工さんや工事会社に
廻すことになります。
私にも何度か福祉用具屋さんからその様なお話がありましたが、結局はペーパー
マージンのお話となります。
工事費に %マージンを上乗せして見積もりを出して欲しいと言うことです。」
「皆さんが直接工事を行うことで、地域の皆さんが適正な費用で住まいの環境を整備することが出来る
事になります。
是非こうした研修会や座談の場を再々設けて、ケアマネさん達との連携を作っていってください。」
 
終了。

福祉関係者の上から目線を感じたのか、いささか塩っ辛いセミナー内容だったように思います。
まだまだ青い、反省。
しかし、この年になると”青い”、うーん嬉しいような。


スレッドタイトルと内容が一致しない事もままありますので、ホームページに2011年4月までの過去ログの検索ページを設けています。  
 リスト→ http://jukankyo.web.fc2.com/blogl-list2.htm
 当社の業務の有り様については下記記事で。
 http://jukankyou.blog49.fc2.com/blog-entry-218.html
浴槽と手すり-続き
明日のセミナーの資料がなんとか出来ました。
今回の対象は、隣町の大工さんの団体です。
町の包括支援センターの肝いりで行うことになったようです。
背景には地域のケアマネさん達の声があったのでしょうか。

お話をさせて頂く私も、気を遣います。
長年、職方の方々とお付き合いをしています。
気むずかしい職人が多い職種もいくつかありますが、大工職もその一つかと思っています。

ケアマネさんも、大工さんとの打ち合わせを苦手としている方が多いようです。
中には強気で押すケアマネさんもいらっしゃいますが、福祉用具店の社員さんに
対するのと同じような対応をしているといつかしっぺ返しを食うことになるかも知れません。

以前身近であった話しです。
工事半ばの新築現場で、担当設計士さんのうかつな一言で工事が止まった事がありました。
管理者ですから設計書に基づいた工事の指示をするのは当然ですが、たまたま深く考えずに
技能的な事での指図を行ってしまった。
大工さん達は反論することもなく黙って道具を片づけ、全員帰ってしまいました。

最終的には請け元の社長・現場監督と連れだって設計士さんが何度も足を運んで
頭を下げ、工事を継続して貰ったそうです。

部外者からすると、受けた仕事は何があってもきちんとするべきだ、プロとしての自覚が・・。
という批判もありそうですが、別に大工さんのそうした行為がよろしいということではなく
事実そうしたものだというお話です。
なんとかスムーズに、セミナーを終えてきたいと思っています。

以前の浴槽と手すりについて、下記に継続を。





[READ MORE...]


釣 書(つりがき)

いもがらぼくと

Author:いもがらぼくと
「城山の鐘 なりいでぬ 幼なかりし・・」城下町・宮崎県延岡市の地で、疾患を持たれた高齢者の住環境整備や老後に備えたリフォームを専門とした建築会社「住環境デザイン社」を経営しています。

年齢は団塊世代の末席。
趣味は「釣り道具の手入れ?」としておきます。



カテゴリー

お急ぎの方は(表題については下記へ)以下をご覧ください。



ご質問など。

お名前は匿名でも構いません。 こんな事をと思われる事でもどうぞ。

お名前又はハンドルネーム:
メールアド:
お住まいの地域名:
ご相談・ご質問内容:

記入終わりましたらOKボタンをポチッと。 可能な限り早めに返信させて頂きますが、 頭を絞るお題を頂いたときはお時間を。



最近の記事です。



最近頂いた又返信させて頂いたコメントです

昨今のweb状況から承認方式にさせて頂いていますので投稿ネームにはご注意を。



私のブログ内の検索が出来ます。

結構使えます。カテゴリーに拘わらずあちこち書き散らかしていますので、お時間の節約になると思います。

「手すり」とだけ入力するより「手すり(スペースキー)便器」のように検索して頂くと効率的です。



お付き合い頂いている方々のHPです。

このブログをリンクに追加しようかなという奇特な方はこの文をポチッと



RSSフィード





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。